アンガーマネジメントをご存知でしょうか?
怒らない方法ではなく、怒ったときの対処方法です。
戸田久実さん著の『アンガーマネジメント』を読んで色々なことを学べました。
今回はその中で、叱り方について僕が感銘を受けたことをご紹介します。
怒りを感じたときの伝え方
まず、アンガーマネジメントとは怒ったときの対処方法ではあります。
しかし、仕事の上では部下や後輩のミスなどを叱らないといけない場面も多々あると思います。
それも、なんでこんなことも分からないんだろうとか、明らかなサボり、常識を疑うような行動など、今の若い世代にはとんでもないことをする人たちがいっぱいいますよね笑
このときに怒りをそのまま伝えたのでは、相手も反発します。
今の若い世代は特に反発するように感じます。
明らかな過失によるミスやサボりによる事態を注意しても、申し訳無さより、言われたくないんだけどーみたいな空気感を出す人もいます。
なので、伝え方を工夫しなければいけません。
「こうあるべだ」と伝えずに
「こうしてほしい」という要望と、「いまそれによってどんな気持ちになっているか」の2つ伝えればいいとのこと。
何度も遅刻する人に、「遅刻するなんて社会人としてたるんでいる!10分前には来るべきだ!」と伝えても、相手は嫌な気持ちになったり、反発してイライラしたり、怒られたことにより恐怖心を感じます。
その恐怖心から、次回以降遅刻がなくなるのではないかという考えも理解できます。
しかし、それは会社にしがみつかないといけない時代には通用しましたが、転職上等、人不足のこの時代には向かないでしょう。
ですので、「遅刻を何度もすることによって、まわりの士気にも影響がでている。遅刻せずに来てくれるにはどうすればいいか、非常に困っている」と伝えれば、相手も変わらなければいけないと考えてくれる可能性は上がります。
やりがちな”絶対やってはいけない叱り方”
思い込みや決めつけで叱るのは絶対NGです!
でも、これ本当にやりがちだと思います。
特に自分はやりがちなので、気をつけいないといけないと肝に銘じました笑
「どうせやる気なかったんだろ!?」
「いつも遅刻するよね」
「必ずここのミスをするよね」
「この発言をするってことは、責任感がないってことなんだよ」
などです。
これを言われた人は決めつけるな!いつもじゃない!と不信感を抱いてしまいます。
僕もこんな風に言われたら絶対イライラします笑
ですので、事実と思い込みをしっかり切り分けて叱るように気をつけたいです。
個人的には部下や後輩のことを「どうせ◯◯なんだろう」などと邪推するのをやめることをおすすめします!
良い”なぜ”と、悪い”なぜ”とは
部下や後輩を叱ったり、ミスを指摘する際などに、”なぜ”を使うといいとよく耳にします。
単純にやり方や正解を教えるのではなく、自分で考えさせることに意味があります。
更に、人に言われたからやるのと、自分で考えついたことをやるのでは、その後の結果が大きく変わるでしょう。
なので、なぜを意識的に使っている人も多いのではないかと思います。
しかし、このなぜも使い方を間違ってしまうと逆効果になります。
理由を問うなぜはOKです。
「なぜこんなことになったか教えて?」
「遅刻をしてしまうことがもう、今月入って3回もあるけど、なぜ遅刻してしまうか事情があればおしえてくれないか?」
上記の2つは聞かれた相手も、どうしてかを考え、答えることができるため、良い”なぜ”です。
しかし、相手を詰問してしまうようななぜはNGです。
「なぜ期日を守らない?」
「なぜ何度も繰り返す?」
などです。
これらは、言われた相手はすみませんとか、申し訳ございませんなどの謝罪しか出来ないと思います。
同じなぜではありますが、相手に考えて答えてもらえるなぜの使い方をしなければなりませんね。
叱られても嫌な空気にならない関係を作ろう
叱り方を気にするのは非常に難しいです。
なんせこっちは怒っているんですから笑。
怒りに対処し、叱り方に気をつけるのも非常に大事ですが、信頼関係を作ることが大事とのこと。
確かに”なにを”、”どう”言われたかより、”誰に”言われたかが重要だと思いませんか?
嫌いな上司や、信用していない先輩には、いくら良い言い方をされてもあまり響かないかも知れません。
逆に、信頼している好きな上司には、少々ぶっきらぼうに怒られても、自分が悪かったんだと反省しやすいでしょう。
頑固なラーメン屋のおやっさんがスタッフに怒っていても、そこには愛があるからスタッフもついていくというようなことをこの本でも語っていました。
叱ったときにより効果的になるように、普段から部下や後輩との信頼関係を作っていきたいと思いました。
さいごに
この本『アンガーマネジメント』はamazonのkindleで読みました。
2023年9月1日現在、半額セールをやっており、495円で読めました!
非常にお得感がありました!気になった方は読んでみてください!
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